Comet(GL-RM1)誕生の物語:リモートアクセスを再発明する
皆さん、こんにちは。
GL.iNetのエンジニア、Robort Luoです。Cometの開発は、多くの方にも共感いただけるであろう、ある悔しい体験から始まりました。
リモートワークの悪夢
数か月前、私は30日間の出張に出ました。オフィスのコンピューターにアクセスする必要があると分かっていたため、入念に準備しました。VPNを設定し、リモートデスクトップソフトウェアをインストールして、すべてが問題なく動作することを何度も確認しました。
最初の数日間は、すべて完璧に動作していました。しかしその後、問題が起きました。
まず、作業中に誤ってリモートデスクトップのセッションを閉じてしまい、アクセスが切断されました。幸い、VPNがバックアップとして使えました。しかし間もなく、オフィスで予期しない停電が発生し、作業用コンピューターがシャットダウンしました。週末だったため、同僚に出社して電源を入れ直してもらう必要がありました。
そして最悪の事態が起こりました。ネットワーク設定のトラブルシューティング中にミスをし、残されていた最後の接続まで切断してしまったのです。コンピューターにアクセスする手段がなくなり、再び同僚に頼るしかありませんでした。
このような障害と他者への依存を繰り返す中で、既存のリモートアクセスソリューションには根本的な欠点があると気付きました。真に無人で行えるリモート制御を想定して設計されていないのです。 問題が発生した際には、現地にいる誰かが対処する必要があります。
より良い解決策:KVM Over Internet
エンジニアとして、この問題を未解決のままにはできませんでした。代替ソリューションを調査する中で、KVM over IPを知りました。これは、OSがクラッシュしたりマシンの電源が落ちたりしても、ハードウェアレベルでリモート制御できる技術です。しかし既存のKVM over IPデバイスは高価で設定が難しく、パブリックIPアドレスも必要なため、多くの人にとって利用しにくいものでした。
もっと良いものを作れると確信していました。ソリューションには、次の3つの明確な目標を定めました。
- 使いやすさ – パブリックIPアドレスに依存せず、リモートデスクトップソフトウェアと同じくらい簡単に使えること。
- 障害への強さ – 電源障害やネットワーク設定の誤りが発生しても動作すること。
- 手頃な価格 – 個人や中小企業でも実際に導入できる価格であること。
試作機からCometへ
最初のKVM over Internet デバイスの設計に着手しました。その可能性に胸を躍らせながら、改良を重ねました。
- コアハードウェアを製作しました。少し雑然としていましたが、動作しました。
- より実用的にするため、筐体を3Dプリントしました。
- コンピューターの電源をリモートでオン・オフできるよう、ATX電源制御ボードを設計しました。
- 内部電源制御に対応できないマシン向けに、フィンガースイッチアダプターを作成しました。
- ケースの色と素材を選び、最終製品デザインを調整しました。
同僚たちはすぐにこれらの試作機を自身のワークフローに取り入れ、このソリューションへの確かなニーズを示してくれました。フィードバックをもとに、設計をプロフェッショナル向けの製品へと磨き上げました。そして上司に提案したところ、彼もこれを気に入り、より多くの人に届けるべきだと考えました。こうして、Cometが誕生しました。
Cometを形にする
Cometは、リモートアクセスにまつわる不満への私たちの答えです。OSがクラッシュした場合やマシンの電源が落ちた場合でも、どこからでもコンピューターを完全に制御できます。ITプロフェッショナル、出張の多いビジネスパーソン、ホームサーバー愛好家のいずれであっても、Cometは究極の安心感をもたらします。マシンにはいつでもアクセスできると分かっているからです。
ぜひこの旅にご参加ください。ともにリモートアクセスを再定義しましょう。 Cometを今すぐ予約注文
GL.iNetについて
2010年に設立されたGL.iNetは、OpenWrtベースのルーターと革新的なリモートネットワークソリューションを提供するリーディングカンパニーです。コンパクトなトラベルルーターから最先端のリモートKVMまで、パフォーマンスとセキュリティを追求した受賞歴のあるネットワーク技術を提供しています。
GL.iNetは、人々と組織が安心して接続できる力を提供します。ユーザー自身がコントロールできるようにすることで、Good Lifeを形づくる生産性とコラボレーションを支援します。